2005/アメリカ
監督:クリント・イーストウッド
製作:クリント・イーストウッド
脚本:ポール・ハギス
出演:クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン
<あらすじ>
過去に自分の育てたボクサーに怪我をさせ、そのトラウマを抱えるトレーナーのフランキー。そこへプロボクサーを目指すマギーが来た。
最初は追い返したフランキーだが、徐々に認め合い指導を始める。2人は家族との関係が上手くいっておらず愛情を上手く表せない。
けれど試合は順調に勝ち上がりタイトルマッチまで上り詰める。
最高に見えた矢先に悲劇的な事故が起こる。
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<ネタバレの個人的な感想です>
運から見放され苦労を重ねながらもボクサーになる夢を諦めずに来たマギー。
理不尽な現実がしっかり描かれ、暗めの映像からもそれが伝わってくる。
そんなマギーがフランキーの経営するボクシングジムに来た。
フランキーは娘がいるが、手紙を送り続けてもずっと送り返されている。
育て続けたボクサーにも、フランキーの過去のトラウマから積極的な試合を組めず、逃げられてしまう。
フランキーは愛情表現が苦手で、臆病になっているあまり前に進めない状態だった。
フランキーはマギーを拒否したが、そこで働くスクラップの仲介で少しずつ目をかけるようになっていった。
それぞれに葛藤やトラウマがある。
誰もが家族との関係が悪く愛情を与えることも受けることもない孤独な生活だった。
マギーはやっとの事でボクサーとして収入を得れる様になり、家族に家を送ろうとしたが罵倒される。
それでも家族に愛され必要とされるならと理不尽な対応を受けても切り捨てることが出来ない。
理解してくれない家族なんて相手にするなと思うけど、マギーにとっては切り捨てられないんだろう。
見ているだけで腹も立つくらいに切なくなる。
そして、フランキーとマギーは喧嘩をしながらも認め合い理解し合い、とうとうタイトル戦に出れるチャンスがくる。
タイトル戦に勝てば賞金がミリオンダラーのボクサーだ。
ずっと願ってきた夢が叶う。
でもそこで悲劇的な怪我をおってしまいタイトルを奪うことは出来なかった。
マギーは頚椎損傷により全身麻痺の寝たきり状態になった。
怪我をしてからマギーが言った、「あんなに自分を守れと言われていたのに」と悔やむシーンがあった。
フランキーはフランキーで、当初このタイトル戦の相手と戦うのはリスクも大きく消極的だった。それを覆し一歩踏み出した試合だった。
親に言われたことを出来ずに後悔する娘と、守りきれなかった父。何も言わずに受け入れて支えようとする父に見えて、本物の親子のように感じた。
すれ違っても上手くできなくても、二人は相手を責めることなく一緒にいるのだと思った。
なかなか来ないマギーの本当の家族がやっと来たのは、財産を狙っての事だった。
マギーはやっと家族を切ることができた。
それはきっと、マギーのそばに片時も離れずに寄り添ったフランキーがいたからだと思う。
血は繋がっていなくても、親子以上に心がつながっている存在がいたこと。
マギーにはもう血だけの家族は必要ないほどの理解者がいた。
マギーは尊厳死をフランキーに願った。
当然フランキーは拒否したがマギーは自殺を試みた。
マギーの想いを誰よりも分かっていたのはフランキーだった。
尊厳死は人によって正解かどうかが別れると思う。
決して寝たきりになったから生きていても無意味だということではない。
全身不随で寝たきりでも、生き続ける中で何らかの方法で幸せを感じることもあるのかもしれない。
でも、マギーにとってはそうではない。
マギーにとっては、リングに上がる時にみんなに名前を呼ばれ歓声を浴びて期待されることが最大の幸せだったのだと思う。
自分を認められ必要とされている瞬間が生きることだったんじゃないかな。
フランキーにとっては辛い選択だったけれど、それを理解し叶えてやれるのは自分しかいないと分かっていたのだと思う。
100万ドルのボクサー、フランキーにとっては100万ドルの娘。
ガウンに刺繍をしたモ・クシュラが「愛する人、お前は私の血」だとあかしたのは、お前は愛する娘だと伝えたように聞こえた。
だから誰に理解されなくとも、自分の手で望みを叶えてあげたのだと思う。
きっとフランキーの手で終わらせて貰えてマギーは幸せだったと思う。
自分にとっての幸せが何か、ボクシングで得た一時の名声が自分の人生にとってどれだけの価値あるものかを分かってもらえたと確信してるから。
フランキーはきっとこの先孤独な生活を送るのだと思う。
でも、心の中では過去に確かにいたもう一人の娘を忘れることなく生きるのだと思う。
とても辛くて切ない映画だったけど、ある意味でマギーもフランキーも確かな愛情を感じることができた、素晴らしい一瞬の物語だと思う。
ずっと欲しかったものが手に入った数ヶ月だったと思う。
ミリオンダラーベイビーとは、お金には変えられない価値ある存在という意味だと思う。
切なくて羨ましい映画でした。
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