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最初のブログ→経緯2乳がん発覚のとき
乳がん発覚~転移告知~現在を時系列で読んでいただくと、心の動きや考え方、身体の状態についてよりご理解いただけると思います。(#^^#)
「命より見た目の方が大事なの?」
と、言われたことがありました。
ある意味、そうでもある。
でも、髪を失って情けない風貌になった自分は辛すぎて受け入れられないと言うのがそんなに悪いことなの?
風貌は見かけだけのそんな簡単な話ではなく、自分にとっての生きる意味や生きるモチベーション関わる事。
生活の全てが変貌し失われることも大きいのだと具体的に想像ができるのです。
その意見は言い方は悪いけど、結局は他人事だろうと思うこともあります。
腫瘍マーカーが結構上がっていました。
カドサイラの投薬は中止することになりました。
カドサイラを開始して一年半、耐性も徐々についてきて効果も薄くなりましたが、よくもったと思います。
さて、次はどうするか。
先生のオススメは、抗がん剤を合わせる方法。
私の生き方を十分にわかってくれている先生の提示は本当にありがたいものでした。
でも、いくら副作用を最小限にする方法を取るとしても、多少なりとも脱毛などが起こるのかもしれない。
抗がん剤を一切使用しない方法を選べば選択肢は少なくなり、効果もそれほど期待できないと思う。
それは余命に大きく関わるというこどです。
それでも、ガッツリと抗がん剤を使う方法を、私は選択しない。
私がなぜこれほどまでに、抗がん剤を拒否するのかは以前のブログで書きましたが、何度考えても答えは同じでした。
何度も書くのは自分の気持ちを再確認したいからかもしれない。
今後何かあった時に、この時もしっかり考えて向き合って出した答えだと残したいからかもしれない。
退職する時に一番不安だったのは、病むんじゃないかってことでした。
一人暮らしで家族もいない、そして仕事も退職となれば私にとって社会と関わることがとても少なくなります。
社会と何の接点もなく、家から出かける用事は病院とお買い物程度。
誰からも必要とされずどこにも誰にも貢献していなければ、生きてる意味を見失う。
自分はそうならずに楽しく生きていけるのか。
それを退職時にはとても考えました。
そして出した答えは、きっと大丈夫!
時間の制限も立場や役割も何もなくなったからこそ出来る事があると具体的に思えたからです。
今まで行きたかった場所へのひとり旅。
なかなか会えない友達との旅行。
仕事の事を考えてセーブしていたたくさんの事。
バイクチームにガッツリ絡みたい。
カメラの練習もしたい。
海もまた行きたい。
トレッキングもしたい。
家でひっそりと楽しんでいる手芸の趣味も進めたい。
あぁ、私やりたい事いっぱいある。
社会との接点は、趣味やグループなど友達とのつながりで十分に保てると思った。
仕事を辞めて毎日の長時間の通勤がなくなっただけで、今までより遥かに身体は楽になりました。
その後の生活も、バイクレースやひとり旅、友達との旅行、そうそうブログも始めたし。
ブログも直接メッセージを頂くことがちょくちょくあります。
「コメントに公開はしたくないけど共感している」とメッセージを頂くと、一緒に頑張ろうね、できる限り楽しく臨機応変に生きようねと手を取り合った気分になれます。
もし抗がん剤を使って嘔吐などの副作用で自由に動けなくなったら、私は家で一人きりで苦しみに耐えることになる。
親しい友人が支えると言ってくれても実際の家族でない以上、私は大切な友人の生活に負担をかけることは出来るだけしたくない。
主治医の先生はよく理解していてくれて、最小限の投与で脱毛などの副作用もなるべく無い方法を考えてくれている。
でも、100%じゃない。
もし脱毛で見た目が変わってしまったら。
周りの人の全てがガンだと知っているわけでは無い。
今まで普通に接してくれてた人も、私に対して気を使ってくれたり、言いたいことも言えなくなってしまう。
対等な関係ではなくなってしまう。
それはありがたいことでもあるけど、とても寂しいことです。
気を遣わせてゴマメになるなら、もうそこにはいられない場所もある。
ハゲズラでウィッグをつけて真夏の過酷なサーキットや海や山で遊ぶのも実際問題ムリです。
一人きりでいえにひきこもり、病む。
それは生きてることにはならない。
そしてやっぱり女ですから脱毛は耐え難いのも本当です。
色々とネットで調べました。
抗がん剤脱毛は、抗がん剤を辞めたらほとんど再生するとあります。
でも実際はそうとも言い切れない。
抗がん剤が終わって5年以上経つけれど前頭部や頭頂部は生えにくく、ひよこ状態だとか再生していないとか言われてる方もいます。
少なくともウィッグを外せる状態では無いと言う人もそれなりにいるようです。
特に若い方は絶望感から心を病んでしまったり、ガンは寛解したのに死を望む人も見受けられました。
それほどまでに辛い事と感じる人もたくさんいると思います。
そういう想いはブログを書いている方ではなく、様々なガンサイトのコメント欄に多く見られるようでした。
逆にブログを書いている方は辛い想いもあるものの、ご夫婦でバリカンで坊主頭にし合って笑った話や、坊主頭を撫ぜてもらった心温まるエピソードもたくさんありました。
やっぱり人それぞれの環境と生活スタイル、優先順位の違いによって正解は様々だと思います。
理解されないかもしれない。
でも、私は出来るだけ長くみんなと普通に笑っていたいのです。
長くなくていい。
笑っていたいです。
よろしければお願いします
読んでいただきありがとうございます