乳がんの傷より痛かった言葉 (がん患者の気持ちと接し方)

 

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乳がん発覚~転移告知~現在を時系列で読んでいただくと、心の動きや考え方、身体の状態についてよりご理解いただけると思います。(#^^#)

 

乳がんの手術と放射線治療が終わったある日、友人が少し遠出のイベントに誘ってくれました。
グループでの久しぶりの一泊の遠出で、とても楽しみでした。

その友人はいつも人の事を考え、できる事があればどんな労力も厭わないほど、周りの人を大切にする人です。
私にはそこまでできないと思う事でも、笑顔で楽しそうにする実行力と人を引き付ける魅力を持っているので、たくさんの人が彼女に助けられていました。

 

その日も友人は当然の様に送り迎えをし、イベント会場でも私が休める様にシートや毛布なども車に積んで準備していてくれました。
久しぶりの野外でのイベントで懐かしい顔にも会えて、本当にたのしい時間を過ごし、翌日は帰路につきました。

 

帰り道、途中のお風呂屋さんに寄って帰ろうという事になりました。

私は乳がんの手術の後の放射線治療も終え、放射線でただれた火傷の傷跡もやっと薄れてきたところでした。
幸い温存手術でしたが、それでも元々無い胸がさらに小さくなり、いびつに形も歪み、ひきつった胸はとても辛いものでした。

お風呂屋さんと聞いた瞬間は、少し動揺もしました。
でも、いつまでもコンプレックスに思いたくもないし、いつか思い切らないといけない事だと、日ごろから思っていました。乳がんの手術をしたからといって温泉旅行にも行けない自分になりたくなかったし、周りにも気を使わせたくもないと思っていました。
だからこれを機会に思い切ろうと、平気なふりで同意しました。

 

お風呂屋さんにみんなで入り、脱衣場ではやっぱり辛い気持ちが起こり、みんなと少し離れたロッカーを選びました。
洗い場でも距離をとってしまう自分がとてもみじめに感じました。

みんなが湯船に浸かっているのを離れたところから見た時に、私はずっとこのままいくのは嫌だと本当に感じました。

「自分次第だ」
「自分が吹っ切るかどうか」

私は「大丈夫」と心の中で何度も思ってみんなに近づきました。

 

何となく隠し気味に近づいて行ったのですが、みんなは何事もないように接してくれ、誰も胸を見る事もなくホッとしていました。

「良かった。自分が気にしすぎていただけ」
「きっと自分で思うほど、周りからは酷い状態じゃないのかな」

やっと安心できて、リラックスしたんです。

 

「そろそろ出ようか」

「そうね~」と、私もみんなと一緒に上がる事にしました。

 

 

 

 

「ねえ、手術の痕を見せてよ」

突然でした。

「え?」

「みんな、見せてもらおうよ。
私たちもいつ乳がんになるか分らんし、乳がんの手術したらどうなるか見とこうよ。」

気を抜いていただけに、私の感情は石のように固まりました。
ただ、平気なふりをしなければと、それしか思えませんでした。
乳がんの手術でいびつになった身体に対する必死のプライドだったのかもしれません。

 

「みんなも、検査には行った方がいいよ。温存手術でもこんな事になるよ」

一番年上という事もあり、平気なふりで答えたと思います。

 

「そっか、こんなんになるんや。」
「やっぱり検査は早く行かなあかんな。」

 

もちろん悪意じゃないのはわかってる。
それまでの長い付き合いで、彼女がどれほど人のためを考える人かも知っている。ただ、彼女にとっては現実的でなかっただけのこと。

ただそれだけの事とわかっているのに、私はそれから家に着くまでずっと上手く呼吸ができないほどでした。

私の体は「こんな」もんになったんだ。
醜くて誰もが敬遠するような身体なんだ。

一人で悪い方へ悪い方へ落ち込むしかなかったです。

 

 

自分が病気だからといって、周りの人がみんな自分に共感したり気持ちをわかってくれるわけではない。
感覚も感情も人それぞれなのに、一方的に病気を理由にわかれというのは私の(病人の)エゴだと思います。
誰だってそういう立場になって初めて気づくこともあります。
人によって、気になる事や大切に思う優先順位も違うでしょう。

わかっているのに。

やっぱり辛かった。

 

 

 

でも大丈夫 ヽ(^。^)ノ
その後、友人と温泉旅行に行って、すっかり笑って終われました。
まぁ、その友人が手術したことを覚えている?ってくらい自然体だったから。
きっとその友人だったらそうなると思って誘ったんです。(*´▽`*)

へこたれない (^。^)ノ

お風呂屋さんで人の体なんてそうそう見てないもんですよね。

自分に神経質になりすぎないように注意しないとね。

 

 

 

がん患者と接する時、気を付ける言葉

 

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