(経緯20) 転移の告知

 

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乳がん発覚~転移告知~現在を時系列で読んでいただくと、心の動きや考え方、身体の状態についてよりご理解いただけると思います。(#^^#)

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(経緯17) 転職と転移1
 

4日後、驚異の速さで検査結果が届きました。
モニターの前に座る先生がこちらを向ました。

 

はい、わかりました。

転移ですね。

 

いつもにっこりしてくれる先生が、厳しい顔してるんだもの。

 

イヤです!

転職するねん!

 

それで死んだら死んだでいい!

今までで一番辛かった。

治療のために、今のところでずっと我慢して来たんだ!治療を終わらして転職するために頑張って来たの!生活リズムも食べるものも気をつけて。

あの会社に行きたいの!

仕事したいの!

もちろん心の中で思っていた事だけど、表情では私の気持ちが全部読み取れるくらいだったんだろうなぁ。

 

受付に戻って会計の時、電話が鳴った。

転職先の会社のナンバー2さんでした

「こんにちは。入社日のご相談ですが、今の会社とのお話はいかがでしたか?楽しみに待ってるんですよ〜!やることいっぱいですからね!」

 

涙が出た

ごめんなさい。

ごめんなさい。

「今、病院です。今聞いたんですが、」と、話しました。

絶句されてましたが、
「とにかく無事に家まで帰ってください、こちらの方はおいおいでいいのでまた改めますね。」と。

 

半日ほど経った夕方、転職先の社長さんから連絡があった。

「伺いました。」と。

 

「とにかく身体を一番にしましょう。治療方針が決まったら勤務も出来るかもしれないし、治療に響かないように、とりあえずパートで時短とかも可能だから。協力しますし頑張りましょう。治ったらそれ以上のことを期待してるから頑張りましょう」って。

 

私はここに行っちゃいけない。

 

一生懸命で必死で頑張ってる人たちだった。

だから私はこの人達と一緒に仕事したいし、私で出来る事が沢山あるなら、役に立ちたいし助けたい!と思ったから行きたかったんです。

 

今の医学では治らない。

今の私がここに行ったら迷惑をかけるしかない。

初対面の人たちに?まだどれだけ貢献できるかもわからないのに?

 

こんなに必死なベンチャー気質の若者集団にこんな荷物は背負わされない。

 

諦めた。

 

ガンになって一番辛かった事でした。

 

この時でしょうか。
覚悟がいると思ったのは。
考え方を根本的に改めないと。今までとは違うんだから。受け入れないと、この先やっていけない。

今自分はどういう状態で、今後どうなる可能性が高いのか。

一体私は何を失ったんだろう。
そして何ができるんだろう。
どうやって生きればいいのか。
どれくらい生きれるのか。

 

パニックにはならなかった。
ひとつだけ確かな事は、
「これで老後の不安はなくなった」

おかしいですか?
でもそれは、これまでの私にとって最大の恐怖だったから。
家族と縁もなく子供もいない、一人身の一人暮らし。

自力で生きないといけない人は、みんなその思いがあるのではないでしょうか。

だからと言って死の恐怖が無いわけではないし、将来の不安は消えたわけでもない。形が変わっただけです。

これまでに考えていた自分の未来の想像図は全くの白紙になり、努力も計画も根元から覆ってしまった。
パニックになるには、何を不安に感じればいいのかの情報すらまだなかった。

 

情報を入れて
未来をシュミレーションした。

それで解ったことは「本当にどうなるかわからない」って事でした。

私は心配性ですぐ不安になるタイプです。
何をするのも前もって計画したり調べたりして、ある程度の準備をしておきたいタイプなのです。できるだけの準備をしているから大丈夫、と思いたい。

 

でも、全く未来がわからない。
どれぐらい生きれるのかも、どうなっていくのかも本当に人によって全く違うから見当もつかない。

 

パニックにはならなかったけど、今までの考え方だけじゃダメって事だけは実感しました。

たぶん私にとって必要なことは、未定の未来を受け入れることかと思いました。

 

 

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